2024年パリオリンピックが行われ、日本はメダルを合計45個、金メダリストは20人という結果を残しました。
そんな中、ニュースでも毎日やっている野球はパリ五輪の競技として選ばれませんでした。
一体なぜ、野球は落選してしまったのでしょうか?
この記事では、パリ五輪でなぜ野球が落選したのか、その理由を詳しく解説していきます。
パリ五輪で野球が落選した理由
パリ五輪で野球が落選した一番の大きな理由は、「開催都市が提案できる追加種目」という特別な制度があるからです。
オリンピックの正式種目は、国際オリンピック委員会(IOC)が決めます。
しかし開催都市は、自国で人気のあるスポーツや、新しいスポーツなどを「追加種目」として提案することができます。
例えば前回の東京オリンピックでは、野球・ソフトボール、空手、スケートボード、スポーツクライミング、サーフィンが追加種目として採用されました。これらの競技は日本で人気があったり、若者を中心に注目されていたことがあった為、選ばれた競技だと考えられます。
パリオリンピックでも、野球・ソフトボールはこの追加種目の候補に入っていました。ですが最終的にブレイクダンス、スケートボード、スポーツクライミング、サーフィンが選ばれ、野球・ソフトボールは落選してしまいました。
野球が落選したのは、IOCが選んだ正式種目ではなかったこと、そして開催都市であるパリが提案した追加種目にも選ばれなかったことが理由になります。
野球の世界での人気と競技人口
野球は、日本やアメリカ、中南米など一部の国ではとても人気がありますが、世界的に見ると競技人口が少ないスポーツです。
世界の野球競技人口は約3500万人といわれています。
これはサッカーやバスケットボールなどに比べると、かなり少ない数字です。(ちなみにサッカーは約2億6000万人、バスケは4.5億人)
特にヨーロッパでは野球の人気は低く、競技人口も少ないです。
日本では野球競技人口が約101万人でも、フランスでの野球競技人口は約2万人と、非常に少ないのが現状です。その為開催国での人気も考慮されたと考えられます。
つまり世界的な人気・競技人口の少なさが、オリンピックの正式種目から外れた理由の一つであり、パリオリンピックの追加種目にも選ばれなかったと考えられます。
日本は世界野球ランキングでは1位になっていますが、なぜ強いのか気なる方は併せてこちらの記事もチェックしてみてください。
野球の試合時間の長さと複雑なルール
野球の試合は他のスポーツに比べて時間が長く、ルールも複雑です。これは、オリンピック競技として採用される上で、大きな障壁となります。
野球の試合は、平均で3時間以上かかります。
オリンピックでは数多くの競技を短期間で行う必要がある為、試合時間が長いスポーツは大会運営の負担になる可能性があります。
また、野球のルールは他のスポーツに比べて複雑です。
初めて見る人にとっては、理解しにくいと感じるかもしれません。
オリンピックでは、世界中の人々に競技を楽しんでもらうことも重要なので、ルールが複雑なスポーツは普及の妨げになる可能性もあります。
こういった試合時間の長さと複雑なルールも、正式種目や追加種目に選ばれなかった要因の一つと考えられます。
正直私個人としては、2023年にあれだけ盛り上がったWBCがあるので、オリンピックの種目に無くても問題ないと思っています。
フランスでの野球人気
開催国であるフランスでの野球人気も、選ばれなかった理由の一つだと思います。
フランスでは野球はあまりメジャーなスポーツではなく、競技人口も約2万人と非常に少ないです。
また、フランスには野球場も少ないです。
オリンピックを開催するためには競技施設を新しく建設したり、改修したりする必要があるので、野球場が少ないということは、多額のコストがかかる可能性があります。
これらのことを考えてみても、野球がパリオリンピックの追加種目に選ばれなかったのは必然だったんだと思います。
まとめ
パリ五輪でなぜ野球が落選したのか、その理由を詳しく解説してきました。
日本に居るとわかりませんが、世界的に見ると野球は競技人口があまりにも少ないのが現状です。
昨年2023年WBCがあれだけ注目を浴びたので、野球好きとしてはもちろん野球人口が増えて欲しいですが、正直私個人としてはWBCがあるので、特にオリンピック種目になる必要はないのかなとも思っています。
でも各国の野球人口が増えて注目が集まれば、当然オリンピック種目にもなる確率は上がるので、その舞台に戻ってくることを願い、私たちも野球を応援していきましょう!
日本は世界野球ランキングでは1位になっていますが、なぜ強いのか気なる方は併せてこちらの記事もチェックしてみてください。
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